外反母趾や内反小趾、扁平足などでお悩みの方が、同時に悩んでいるのが、
脚(ふくらはぎ)のむくみです。
ふくらはぎを伸ばしてみたり、リンパマッサージをしたりしても、一向に
くならないとお嘆きの方が多いのが実情。
実は脚のむくみは、歩き方を変える事で、改善する可能性が高いのですね。
ここでは、脚のむくみで悩んでいるあなたに、耳よりの情報をお届けします。
① ユルユルの靴下で跡が付く
② むくみを放っておくと
③ むくみの原因は歩き方
④ どうすればむくまなくなるの?
⑤ まとめ
① ユルユルの靴下で跡が付く
当センターに外反母趾で通院されている恵さん(仮名)も脚のむくみで
困っているおひとりです。
以前よりむくみはありましたが、最近は夕方にはかなりひどく、ユルユル
の靴下でも跡がつくくらいにむくみます。
マッサージをしたり、ストレッチをしたり、圧着靴下も試しましたがあまり
変わりません。
脚がパンパンに張ってきて、足首の曲がりも悪くなってきて心配です。
② むくみを放っておくと
むくみにも種類があります。
急にむくみが出た場合は気を付けましょう。
深部静脈血栓症(エコノミー症候群)の可能性が高いです。
航空機に乗った時や災害時に避難場所で起きたりすることが多い症状ですね。
またむくみが全身に起こるの場合は要注意です。
これは内臓(腎臓・肝臓・心臓など)が原因の場合がありますので、
病院で検査を受けましょう。
では単にむくみがあるよという場合、放っておいていいかというと、
そんなことはありません。
むくんだ状態から脂肪細胞に吸収され、脂肪に。
それが冷えを呼び、さらなるむくみに。
負のスパイラルに陥り、症状は悪化の一途をたどります。
脚はどんどん太くなるし、足首の動きが悪くなり、転倒の可能性が
高まります。
リンパの流れが悪いので、菌が侵入すると悪化しやすくなります。
恵さんも最近脚が太くなってきて、前履けたジーンズが履けないと
こぼしていました。
③ むくみの原因は歩き方
脚は心臓から一番遠く、心臓より下にあるので、滞りやすいのは
事実です。
そこでふくらはぎの筋肉がポンプの役割を担っているのですね。
ふくらはぎの筋肉が伸びたり縮んだりすることで、心臓に血液を
送り返しています。
ところが立ち方歩き方によっては、このふくらはぎの筋肉の伸び縮みが
うまくいかないことがあります。
前かがみで立ったり、お腹を出して反り腰で立っていると、ふくらはぎの
筋肉に常に負担をかけています。
また速足で歩いたり、大股で歩いていると、ふくらはぎの筋肉が常に
緊張した状態にあります。
伸びたり縮んだり、柔らかくなったり硬くなったりするポンプの機能が
失われてしまうのですね。
④ どうすればむくまなくなるの?
ということは、日頃のむくむ脚をどうにかしたいとお思いのあなたには、
もうどうしたらいいかお分かりですね。
ふくらはぎの筋肉に負担がかかる立ち方、歩き方を止めて、正しい立ち方
歩き方に変えればいいのですね。
当院では外反母趾改善のため、『ゆるかかと歩き』という足や脚に負担の
かからない正しい歩き方を指導しています。
その歩き方を身に着けていく過程で、脚のむくみも改善していきます。
恵さんもこの歩き方を習い始めると、外反母趾よりもむくみの方が早く
取れてきました。
この歩き方を習得すると、脚が細くなるし、冷え性の改善にも
つながります。
恵さんは履けなかったジーンズに脚が入るようになったと、
知らせてくれました。
せっかくのお気に入りのジーンズを、捨てずに済んで良かったですね。
⑤ まとめ
むくみには病気が隠れていることがありますが、間違った立ち方や
歩き方による脚の筋肉のポンプ機能が失われたことにより、
起こっていることも多いです。
正しい立ち方歩き方を身に付けて、むくみのないほっそりした脚を
手に入れてみませんか?
私の歩き方の師である一般社団法人ネイティブウオーキング協会代表の
中島が、足や脚のむくみについてYouTube動画を挙げていますので、
こちらに貼っておきます。
どうぞご参考にして下さい。